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結婚式に「指示書」はあった方がいい?現場の本音と“嫌われる指示書・喜ばれる指示書”の作り方
「ヘアメイク指示書」「撮影指示書」「装花指示書」…。
プレ花嫁さんのSNSを見ていると、完璧な資料を作っている方がたくさんいて、「私も作らなきゃ!」と焦っていませんか?
結論から言います。
指示書は「あった方がいい」ですが、「作り込みすぎると失敗する」という諸刃の剣です。
実は、現場スタッフが一番困るのは「分厚すぎる指示書」です。
良かれと思って作った指示書が、かえって当日のクオリティを下げてしまう…なんてことも。
この記事では、プランナーやカメラマンの本音(指示書のリアル)と、本当に役に立つ「賢い指示書の作り方」を徹底解説します。
そもそも「指示書」って何のために作るの?
指示書とは、新郎新婦の「やりたいイメージ」を、プランナー、カメラマン、ヘアメイクなどのスタッフに視覚的に伝えるための資料のことです。
言葉だけで「ふわっとした可愛い感じで」と伝えるよりも、写真を見せた方が認識のズレがなくなるため、コミュニケーションツールとして非常に有効です。
指示書を作った方がいい項目
ヘアメイク: 「ゆるふわ」の定義は人それぞれ。写真必須。
写真(カメラマン): 「絶対撮ってほしいポーズ」「NGなアングル」など。
ブーケ・装花: 色味やボリューム感のニュアンス。
指示書が不要な項目
進行・BGMのタイミング: 基本的にプランナーとの打ち合わせシートで完結します。別途作ると二重管理になりミスの元です。
【指示書のリアル】作りすぎると逆効果!?現場の悲鳴とリスク
ここが一番お伝えしたい「リアル」な部分です。
完璧主義な花嫁様ほど、数十ページに及ぶパワーポイントを作成されますが、現場では以下のようなリスクが発生しています。
1. カメラマンが「紙」ばかり見て、シャッターチャンスを逃す
例えば「撮ってほしいポーズ」を50個指定したとします。
当日のカメラマンは、そのリストを消化することに必死になり、「チェックリストを見ながら撮影する」ことになります。その結果、ふとした瞬間の笑顔や、ゲストの感動の涙といった「リストにない奇跡の瞬間」を見逃してしまうのです。

2. ヘアメイクが「再現」に必死になり、似合わせができなくなる
「この写真の通りにしてください!」と細かすぎる指示を出すと、プロはそれを忠実に再現しようとします。
しかし、モデルと花嫁様では骨格も髪質も違います。ガチガチの指示書は、プロが「こっちの方が似合うのに…」という提案をする余地を奪ってしまいます。

3. 情報過多で重要なポイントが埋もれる
A4用紙10枚にびっしり文字が書いてあると、当日の忙しい現場スタッフは全てを読み込めません。
結果、「絶対にこれだけは!」という最重要事項が、他の細かい指示に埋もれて見落とされるリスクが高まります。
スタッフに感謝される!「賢い指示書」の作り方 3つの鉄則
では、どうすれば良いのでしょうか?
正解は、「シンプルに」「優先順位をつける」「ビジュアルメイン」で作ることです。
鉄則1:文字は減らす!「写真」で伝える
「前髪は目にかからない程度で、サイドは少し残して…」と文章で書くよりも、理想の写真を1枚貼る方が100倍伝わります。
Good: 写真を貼って「この雰囲気が好き」と一言添える。
Bad: 長文で細かい条件を羅列する。
鉄則2:要望は「マスト(絶対)」と「ウォント(できれば)」に分ける
スタッフも人間です。全てを完璧にこなすのは難しい場合もあります。
Must(絶対): 「これだけは絶対にやってほしい!」(3〜5個に絞る)
Want(できれば): 「時間が余ったらお願いしたい」
このようにランク付けしておくと、スタッフはマスト項目を死守してくれます。
鉄則3:A4用紙「1〜2枚」にまとめる
各担当者(カメラ、メイク、装花)につき、A4用紙 1枚(多くても2枚)がベストです。
パッと見て全体像が把握できる量が、現場で最も活用されやすく、ミスが起きにくいサイズ感です。
【項目別】指示書作成のポイント
① ヘアメイク指示書
好みのスタイル: 正面、横、後ろの3方向の写真を用意する。
NGスタイル: 「これだけは嫌だ」という写真も貼っておくと、好みのズレがなくなります。(例:後れ毛が多すぎるのは嫌、など)
コンプレックス: 「おでこは出したくない」「右側の顔の方が好き」など、カバーしたい点を明確に。
② 撮影指示書(カメラマン)
ポーズ指定は少なめに: 「指輪のアップ」「お支度ショット」など、絶対に欲しいものだけを厳選。
「雰囲気」を伝える: 「キメ顔より自然な笑顔多めで」「ゲストの表情をたくさん撮って」など、全体のトーンを伝えると、カメラマンが良い写真を撮りやすくなります。
特定のゲスト: 「遠方から来る祖母との2ショットは必ず」など、人物指定は必須です。
③ 装花・ブーケ指示書
色味とボリューム: 「くすみピンク」「グリーン多め」など、色と量のイメージ写真。
NGな花・色: 「バラは使わないで」「黄色は入れないで」など、除外したいものを明確に。

まとめ:指示書は「命令書」ではなく「ラブレター」
指示書は、スタッフを縛り付けるための「命令書」ではありません。
「私たちと一緒に、こんな素敵な結婚式を作ってください」という、イメージを共有するための「ラブレター(提案書)」だと考えてください。
・作り込みすぎない(余白を残す)
・プロを信頼して任せる部分を作る
・大事なことはA4・1枚に絞る
この3つを意識すれば、スタッフのパフォーマンスを最大限に引き出し、想像以上の素敵な一日になるはずです。
頑張って、シンプルで伝わりやすい指示書を作ってみてくださいね!
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この記事を書いた人
ウェデイング業界10年
3年のレストランウェディングのマネージャーを経て転職し1.5次会パーティーにて全国のウェディングをお手伝い中。会費制や1.5次会はもちろんホテルでのウェディングや少人数結婚式も多く手掛けお手伝いさせていただいたウェディングは380組以上。
美味しい食事とペットをこよなく愛するシテイガール1.5jikai salon
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